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幽霊のような子  (トリイ・ヘイデン文庫)

まるで読む予定のなかった本でした。
たまたま本屋に行って、たまたま目に付いて、たまたまあらすじが興味深く、たまたま財布の中身に余裕があって、たまたま電車で読む本を切らしていた、という。

幽霊のような子 (トリイ・ヘイデン文庫)幽霊のような子 (トリイ・ヘイデン文庫)
(2005/03/09)
トリイ・ヘイデン

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興味深いという意味では、面白い本でした。
しかし、楽しい本ではありません。

シーラという子--虐待されたある少女の物語は、読んだ事がないのですが、タイトルに覚えはありました。同じ作者の本で、ノンフィクションです。

周りが何をしても無反応な少女ジェイディ(仮名)。
体を折るようにして深くかがめて、上目遣いに人を見る。学校では誰とも喋らないが、家では喋るらしい『選択性無言症』の8歳の子供。


自分で選択して喋らないという事を実行している少女の、頑なな心を少しずつ解いていく特殊教育の教師トリイ。

ジェイディと話すことに成功したトリイは、ある日ジェイディに尋ねる。
身体的には何処も異常がないのに、ジェイディがいつも体を折り曲げている理由を。
その問いに、少女はこう答えた。
「わたしの中身がこぼれ落ちないようにだよ」

少しずつ語られる、少女の身に起きた出来事とは思えないような怖ろしい内容。
トリイと同じ目線で、少女の語る不思議な言葉の断片から少しずつ真実を探しだす物語です。

ジェイディの言葉は、精神病を抱えた少女の不気味な妄想なのか、虐待を受けている少女の過酷な現実なのか。どこまでが事実で、どこからが精神の自己防衛機能による記憶のすり替えなのか。



巻末の書評が、女優の斉藤由貴さんで驚きました。
ほのぼのとした人柄な印象を勝手にもっていたのですが、随分とクールな文章を書く方なのだなぁ。(なにやら感心してしまいました。)
[ 2009/06/20 23:44 ] 小説 | TB(1) | CM(0)

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